iOS 17 アップデート情報
2023年9月19日、iOS 17がリリースされました。
スマートアクセシビリティでは、VoiceOverに関するあらゆることを調査しています。
iOS 17 の正式リリース時点での情報をまとめたので、アップデートの参考になさってください。
このページは、バグ情報に続けて、アップデート内容を記載しています。
ここに報告したこと以外にも、新たな機能や、まだ見つかっていないバグなどがあることでしょう。
iOS 17 にアップデートする際は、それらを総合的に判断してから行いましょう。
iOS 17 バグ情報
コントロールセンターの音量を正しく読み上げない問題。
コントロールセンターを開き、音量を縦スワイプして調整すると、VoiceOver は調整後の新しいレベルではなく、前の音量レベルをを読み上げる。
ホーム画面のアプリを移動する際、フォルダが作成されてしまう問題。
ホーム画面のアプリを編集からドラッグ、そしてドロップすると、フォルダが作成され、そこにまとめられてしまう。
iOS 16 では、ドロップする時に、『前にドロップ』を選べば回避できることもあった。
しかし、、iOS 17 では今の所回避策が見つかっておらず、問題が拡大した。
セクションの索引で、ローターの値の調整が使えない問題。
電話アプリの連絡先にあるセクションの索引で縦スワイプしても、セクションごとにページはスクロールしない。
また、ミュージックアプリでも同様の問題を確認している。
この問題は、iOS 16から引き続いている。
小さい文字を判別できない問題。
テキストフィールドに小さい『ぁ』、小さい『っ』などを入力する際、小さいという説明を読み上げない。
この問題はすべてのテキストに対して起こる。
例えば、設定アプリの項目を一文字ずつ読み上げて確認する時にも起こる。
この問題は、VoiceOverの声をSiriに設定していると起こる。
KYOKOに設定している場合は、小さい文字を説明する。
カーソルがフォーカスした内容の一部しか読み上げない問題。
今日パネルの株価ウィジェットの銘柄名などを正しく読み上げない。
例えば、ドル円の『USD/JPY』を『ユーエスディスラッシュ』までしか読み上げない。
VoiceOverのコマンド一覧に、『行の内容を読み上げ』が二つ存在している。
これは次の場所で確認出来る。
1.
設定あぷり、アクセシビリティ、VoiceOver、コマンド、タッチジェスチャを開く。
2.
ジェスチャ一覧から、4本指トリプルタップなどを開く。
3.
コマンド一覧でスワイプしていくと『行の内容を読み上げ』が二つあることがわかる。
二つの項目に違いがあるのかはわかっていない。
画面収録を開始すると、VoiceOverの声の音量が極端に小さく聞こえるようになる問題。
コントロールセンターから画面収録を開始する際、設定でマイクオンを選択中にすると、録画開始とともにVoiceOverの声の音量が極端に小さくなってしまう。
音量は、iPhone本体のボタンで最大にしてもほとんど変化しない。
また、この問題は、マイクオフで収録を開始すると起こらない。
ダブルタップのタイムアウトを増やしても反映されない可能性。
設定アプリのアクセシビリティ、VoiceOverから『ダブルタップのタイムアウトを0.5秒以上に調整しても、それが反映されない可能性がある。
例えば2秒に設定してから、2秒おきにタップを行っても、ダブルタップとしては認識されない。
これは、精密に計測した結果ではない。
ミュージックアプリのクロスフェード再生で音が途切れる問題。
設定アプリからミュージック、クロスフェードをオンにして、曲を再生すると、次の曲のイントロ部分で音が途切れる。
クロスフェードの設定を100%にすると、問題を確認しやすくなる。
アシスティブアクセスをオフにしても、オンと読み上げる問題。
アシスティブアクセスは、使うアプリを設定したあと、サイドボタン、またはホームボタン3回クリックでオン/オフを切りかえる。
ところが、アシスティブアクセスをオフに切り替えても、設定アプリ、アクセシビリティ、アシスティブアクセスの項目をオンと読み上げる。
VoiceOverカーソルが動かなくなる問題。
ホーム画面のドックから左スワイプしていくと、ページ番号で止まり、ホームのアプリにカーソルが移動しないことがある。
また、アプリを開いた時に横スワイプしてもカーソルが動かない事がある。
これはごくまれにおこる問題で、回避策は、画面にタッチすること。
VoiceOverカーソルが別の場所にフォーカスすれば横スワイプで移動できるようになる。
iOS 17 アップデート情報
『Appスイッチャー』が『アプリスイッチャー』に変わった。
iOS 16 までは『Appスイッチャー』と表記されていた。
iOS 17 では『アプリスイッチャー』に変わった。
『Appライブラリ』が『アプリライブラリ』に変わった。
iOS 16 までは『Appスイッチャー』と表記されていた。
iOS 17 では『アプリスイッチャー』に変わった。
Siriの声でも、円記号がついた金額を読み上げるようになった。
VoiceOverの声をSiriに設定した iOS 16 では、円記号のついた金額を正しく読み上げなかった。
iOS 17 では、それが改善され、たとえば、 ¥100 を『ひゃくえん』と読み上げる。
KYOKOの声は、ひと足さきに iOS 16.5.1 で改善されていた。
アプリのデフォルト通知音が変わった。
iOS 17 では、着信音と通知オンが大幅リニューアル。
そして、デフォルトの通知音も変わった。
Xアプリのように、独自の通知音がないアプリで、iOS 16までとは違うサウンドが鳴る。
ボタンを長押ししてSiriを起動すると、iPhoneが振動するようになった。
今までは、Siriを起動するときにボタンを長押しするとサウンドが鳴っていた。
iOS 17 では、サウンドの代わりにiPhoneが振動するようになった。
ホーム画面のページの並べ替えができない問題が改善された。
iOS 16 では、ホーム画面の編集で、ページの移動ができなかった。
このバグが改善され、ページの移動ができるようになった。
やり方は、
1.
編集画面を開くために、ホーム画面のページ番号を長押し。
2.
移動したいページを選び、縦スワイプでドラッグをダブルタップ。
3.
横スワイプして移動さきのページを選び、縦スワイプしてドロップをダブルタップ。
コントロールセンターにフラッシュライトの明るさが追加された。
コントロールセンターに、新たに『フラッシュライトの明るさ』が追加された。
明るさの調整は、
1.
ホーム画面などからコントロールセンターを開く。
2.
『『フラッシュライトの明るさ』で縦スワイプ。
3.
オフ、薄暗い、標準、明るい、とても明るいから選ぶ。
明るさはすぐにライトに反映される。
ライトの切り忘れにご注意を。
設定アプリのサウンドと触覚に、サウンドが追加された。
新しい着信音は25種類、通知音は11種類。
このサウンドは、アラーム、タイマーでも利用可能。
今までのサウンドは、クラシックとしてまとめられた。
Siriの読み上げ速度が変えられるようになった。
設定、アクセシビリティ、Siriの『読み上げ速度』で調整できる。
デフォルトは100%。
最大200%、最低80%の間で調整できる。
『常に通知を読み上げる』設定がリニューアル。
iPhoneがスタンバイ状態でも、通知内容を読み上げる設定が変わった。
ロック画面通知とバナー通知に対して個別に設定できる。
設定、アクセシビリティ、VoiceOver、詳細度の『『システム通知』から、それぞれ選ぶ。
VoiceOver設定の、詳細度に、『予測テキストフィードバック』が追加された。
予測テキストが表示、入力されたときに、VoiceOverが読み上げる設定。
VoiceOver設定のローターが刷新された。
設定、アクセシビリティ、VoiceOver、ローターのページが刷新された。
VoiceOver設定にあったローターアクションがローターに統合。
そして、『ローター項目』と『ローター項目を変更』が追加された。
VoiceOver設定の読み上げ、声、KYOKOとOtoyaに、『声ごとの設定』が追加された。
『音色』と『文の一時停止』が調整できるようになった。
手順は次のとおり。
1.
設定アプリから、アクセシビリティ、VoiceOver、読み上げ、声を開く。
2.
KYOKOまたはOTOYAを開く。
3.
KYOKOまたはOTOYAを選び、縦スワイプ。
『声ごとの設定を開く』を選んでダブルタップ。
4.
音色と文の一時停止の数字を大きくしたり小さくして調整する。
クイック設定に、『サウンドカーテン』が追加された。
現在、オンオフをしてみても特に変化はない。
オンにするとVoiceOverの声とサウンドが聞こえなくなる可能性があるので要注意。
設定、アクセシビリティ、VoiceOverにある、ダブルタップのタイムアウトの設定範囲が拡大。
ダブルタップとして認識される時間の範囲が、0.20秒から2.00秒の間で調整できるようになった。
デフォルトは0.25秒。
設定、アクセシビリティ、VoiceOver、ダブルタップのタイムアウトから調整できる。
設定、アクセシビリティ、VoiceOverにある『イメージをナビゲート』の項目名が、『画像をナビゲート』に変わった。
クイック設定の項目名も同じく変わった。
設定、アクセシビリティ、VoiceOver、オーディオにある『サウンドと、触覚』の項目名が『VoiceOverのサウンドと触覚』に変わった。
設定、アクセシビリティ、画面表示とテキストサイズに、横書きを優先が追加された。
縦書きに対応している言語で横書きが優先される。
スタンバイモードが追加された。
スタンバイは、iPhoneが充電中で横向きになっているときにオンになり、ウィジェット、写真フレーム、時計などの情報が表示される。
今の所、この表示をVoiceOverは読み上げない。
設定アプリのスタンバイでオン/オフを切り替える。
設定アクセシビリティ、ショートカットに次の項目が追加された。
アシスティブアクセス。ライブスピーチ。画面の読み上げ。刺激的な光の点滅を検知時に暗くする。
聴覚コントロールセンターが追加された。
設定、アクセシビリティに聴覚コントロールセンターが追加された。
アニメーション画像自動再生が追加された。
設定、アクセシビリティ、動作に、アニメーション画像自動再生が追加された。
Webやアプリで画像をアニメートするかどうかを制御できる。
『ストロボの発光を暗くする』が、『刺激的な光の点滅を検知時に暗くする』に変わった。
設定、アクセシビリティ、動作にある『ストロボの発光を暗くする』が、『刺激的な光の点滅を検知時に暗くする』に変わった。
モバイル通信の統計を有効にするが追加された。
設定、モバイル通信に、モバイル通信の使用状況の統計を有効にするが追加された。
デフォルトはオン。 モバイル通信の使用状況の統計を無効にすると、すべてのモバイル通信の使用状況のトラッキングが無効になり、現在トラッキングされている使用状況はゼロにリセットされる。
設定アプリの『ホーム画面』の項目名が『ホーム画面とアプリライブラリ』に変更された。
SIMごとに着信音が設定可能になった。
設定、サウンドと触覚、着信音で、SIMごとに着信音を設定できるようになった。
iPhoneをウェブカメラとして利用可能になった。
Macの近くにiPhoneがあるときにiPhoneをWebカメラとして使用できるようになった。
設定、一般、AirPlayとHandoff、連係カメラから設定する。
iPhoneストレージでアプリの並べ替えが可能になった。
設定、一般、iPhoneストレージで、アプリの並べ替えができるようになった。
並べ替え順は、サイズ、名前、最後に使用した日の3つ。
設定、コントロールの見出しの読み上げ方が変更された。
設定、一般、コントロールセンターの、含まれているコントロール見出しの項目が、それぞれ何々を削除と読み上げるように変わった。
移動も、何々を削除を並べ替えと読み上げる。 スクラブのジェスチャをすると、コントロールに含まれる項目名のみの読み上げになる。
ファミリーとパスワードを共有できるようになった。
設定、パスワードで、パスワードをファミリーと共有できるようになった。
パスワードとパスキーを安全にセキュリティ保護された状態でファミリーと共有できる。
プライベート検索エンジンが追加された。
設定、Safariに、プライベート検索エンジンが追加された。
プライベート検索時のエンジンを、デフォルト、Google、Yahoo、、Bing、DuckDuckGo、Ecosia の中から選べる。
Safariでプロファイルが作成できるようになった。
設定、Safariに、プロファイルが追加された。
新規プロファイルボタンから作成できる。
仕事用や学校用などのテーマ別にプロファイルを作成し設定することができる。
履歴、Cookie、およびWebサイトのデータは、プロファイルごとに区別される。
プロファイルを使い始めると、現在の設定に基づいて“個人用”プロファイルが自動的に作成される。
追加のプロファイルには名前を付けたり、アイコンを付けたりすることができる。また、カスタムの“お気に入り”を設定してユーザ体験をパーソナライズすることもできる。
プライベートブラウズ解除の生体認証が追加された。
設定、Safariに、『プライベートブラウズをロック解除するにはFace ID、Touch IDが必要』が追加された。
デフォルトはオフ。
ウェブサイトの設定見出しにコンテンツブロッカーが追加された。
設定、Safari、WEBサイトの設定見出しに、コンテンツブロッカーが追加された。
高度なトラッキングとフィンガープリント保護 が追加された。
設定、Safari、詳細に、高度なトラッキングとフィンガープリント保護 が追加された。
デフォルトは、プライベートブラウズ。
設定、Safari、詳細に、『すべてのCookieをブロック』、『プライバシー保護広告の測定』、『Apple Payの確認』が追加された。
これらは、iOS16の設定、Safariのプライバシーとセキュリティ見出しにあった項目。