iOS 27 の VoiceOver およびアクセシビリティ機能まとめ
iOS 27 で追加・変更されたアクセシビリティ機能や VoiceOverの更新点、改善点、および確認されている不具合についてまとめました。
この記事は、iOS 27 RC 版を元に作成しています。そのため、正式リリースバージョンとは内容が異なる可能性があります。
あくまでも、正式リリースバージョンをインストールする前の予備知識として参考にしてください。
本記事では、アクセシビリティ機能および VoiceOverに関する内容を中心に掲載しています。iOS 27 の一般的な新機能や全体的な変更点については、Appleの公式ウェブサイトなども合わせて確認することをお勧めします。
対応状況
iOS 27 は、次の端末で使えます。
- iPhone 11 以降の端末
- iPhone SE(第 2 世代、第 3 世代)
Apple Intelligence は次の端末が対応しています。
- iPhone 16 以降の端末
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
iOS 26 がインストールできている端末は、iOS 27
にアップデートできると理解しておくと良いでしょう。
追加・変更された機能
VoiceOver
VoiceOver 設定から登録した「読みかた」のリストが共有できるようになった
VoiceOver の「読みかた」のリストをCSV形式で「書き出し」、「読み込み」できるようになりました。
これにより、第三者が作成、編集した「読みかた」のリストを、読み込んで使えるようになります。
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「発話サポート」
ダイナミックアイランドや VoiceOver ローターに追加された「画像認識」から Apple Intelligence を使った解析ができるようになった
画面全体やVoiceOverカーソルがフォーカスしている場所だけを認識して、すばやく説明を聞くことができるようになりました。
また、「このグラフは何を示している?」や「このリストの項目はいくつ?」など、声で質問することもできます。
これらのオプションを使うには、VoiceOverローターを「画像認識」に合わせ、1本指で上か下にスワイプを繰り返してオプションを選んでからダブルタップします。
または、ダイナミックアイランドにカーソルを移動し、1本指で上か下にスワイプを繰り返してオプションを選んでからダブルタップします。
これらのオプションは、タッチジェスチャに割り当てることができます。
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「コマンド」
また、これらのオプションは、設定で使わないように変更できます。
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「ローター」、「画像認識ローター」
ローターオプションの説明は次の通りです。
「項目の説明」
VoiceOverカーソルがフォーカスしている画像や画面に表示されているものを詳しく確認できます。
VoiceOver コマンドは「インテリジェントな画像説明」です。
「項目について質問」
VoiceOver カーソルがフォーカスしている部分について、声で質問できます。
VoiceOver コマンドは「画像について質問」です。
「項目を詳しく調べる」
画像エクスプローラーが起動し、VoiceOverカーソルがフォーカスしている部分について、説明を確認したあと追加で質問できます。
VoiceOver コマンドは「画像を詳しく見る」です。
「画面の説明」
画面に表示されているものを詳しく確認できます。
VoiceOver コマンドは「インテリジェントな画面説明」です。
「画面について質問」
画面に表示されているものについて、声で質問できます。
VoiceOver コマンドは「画面について質問」です。
「画面を詳しく見る」
画面に表示されているものについて、説明を確認したあと追加で質問できます。
VoiceOver コマンドは「画面を詳しく見る」です。
VoiceOver のライブ認識のオプションに「デフォルトの質問」と「音量ボタンで再取り込み」が追加された
「ライブ認識」で「質問」セッションを開始したときに自動的に提示されるデフォルトの質問を設定できるようになりました。
また、VoiceOverの「質問」セッション中に、どちらかの音量ボタンを押して新規画像を取り込み、質問をすることもできます。
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「VoiceOver 認識」、「ライブ認識」
また、Apple によるオプションの説明は次の通りです。
「ライブ認識に質問」
ライブ認識を使用して「この本のタイトルは何?」などと質問することで、周囲にある物や状況について詳しく知ることができます。
アクションボタン、背面タップ、またはアクセシビリティショートカットのオプションに「質問」を設定するか、VoiceOverジェスチャまたはライブ認識ローターでライブ認識を開くと、ライブ認識で「質問」フローを開くことができます。
VoiceOver のヒントの読み上げオプションに「アプリ固有のヒント」と「ヒントを読み上げるまでの時間」が追加された
「アプリ固有のヒント」は、アプリに組み込まれたヒントは読み上げ、ホーム画面などで「ダブルタップして開く」などの一般的なヒントは読み上げない設定です。
これにより、「常に」、「しない」、「アプリ固有のヒント」の3つから選べるようになりました。
「ヒントを読み上げるまでの時間」は、VoiceOverが要素の内容を読み上げてからヒントを再生するまでの待ち時間を調整するものです。
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「詳細度」、「ヒント」
または「クイック設定」
VoiceOver認識の画像説明の設定に「フォールバック」が追加された。
VoiceOver認識の画像説明は、自動的に生成されて読み上げられるようになりました。
フォールバックでは、項目にまだ説明がない場合のみ、説明が生成されます。
設定の場所は次の通り。「設定アプリ」、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「VoiceOver 認識」、「画像説明」
VoiceOver 認識に「オンデバイスモード」が追加された
Apple Intelligence の VoiceOver 認識は、Appleのサーバーに接続して詳細な説明をするようになっています。
「オンデバイスモード」にすると、Apple のサーバーには接続せず、VoiceOver認識が端末内だけで処理されるようになります。
設定アプリには、「デバイス上で作成される画像説明では、詳細な情報が得られません。」と記載されています。
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「VoiceOver 認識」
VoiceOver カーソルの表示方法を選べるようになった
VoiceOver カーソルの表示方法を次の 3 つから選べるようになりました。
- 「画面収録やスクリーンショットには表示しない」
- 「カーソルを非表示」
- 「カーソルを表示」
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「カーソルの表示」
または「クイック設定」
「テキストナビゲーション」により、テキストを読み上げる単位をコントロールできるようになった
Webサイトなどのテキスト上で左右スワイプしたとき、次の単位でカーソル移動できるようになりました。
- 「要素」
- 「段落」
- 「行」
- 「文」
例えば、「行」にすると、左右スワイプで 1 行ずつ読めるようになります。
デフォルト設定は「要素」です。
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「テキストナビゲーション」
または「クイック設定」
「テキスト探索」により、触っている場所のテキストの読み上げ単位をコントロールできるようになった
Web サイトなどのテキストを1本指で触りながら動かしていくときの読み上げ単位を、次の中から選べるようになりました。
- 「段落」
- 「行」
- 「文」
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「テキスト探索」
または「クイック設定」
半角カタカナを確認できるようになった
VoiceOver ローターの「文字」で1文字ずつ読み上げたときに、半角カタカナを判別できるようになりました。
パスコード入力で何桁目まで入力したかがわかるようになった
パスコードでロック解除するとき、キーパッドの数字キーに触ると、何桁目まで入力したかをVoiceOver が読み上げるようになりました。
これは、VoiceOver のヒントによるものです。
ヒントをオフにしていると読み上げません。
VoiceOver のクイック設定から変更できる項目が増えた
2 本指で 4 回タップして開くクイック設定に次の項目が追加されました。
- 「カーソルの表示」
- 「スクリーンカーテン」
- 「テキストナビゲーション」
- 「テキスト探索」
- 「ヒントを読み上げるまでの時間」
その他のアクセシビリティ
聴覚サポート
名前の認識が日本語に対応した
自分の名前が呼ばれたとき、iPhoneがそれを認識して通知を送信してくれるようになりました。
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「サウンド/名前認識」、「名前認識」
外観
Liquid Glass の透明度が変更可能になった
Liquid Glass の透明度を 0 から 100パーセントの間で調整できるようになりました。
0% はクリア、100% に向かって色が濃くなっていきます。
設定の場所は次の通りです。
「設定」アプリ、「外観」、「Liquid Glass」、「色合いの量」
パスワードアプリ
記憶したパスワードの並べ替えができるようになった
パスワードアプリに記憶したパスワードの一覧で、表示順序を次の中から選べるようになりました。
- 「古い順」
- 「新しい順」
- 「編集日」
- 「作成日」
- 「Web サイト」
- 「タイトル」
Safari
Safari のツールバー構成の変更
ツールバーの最後の項目に「タブ」ボタンが配置されました。
URLの共有はページメニューから実行するか、アドレスバーをトリプルタップして行います。
サウンドと触覚
着信とアラーム、それから通知の 音量をそれぞれ設定できるようになった。
これにより、VoiceOverがオンでも、設定した通知の音量で再生されるようになった。
改善した不具合
iOS 27 で改善した不具合を紹介します。
画面収録したビデオの音声が乱れる問題が改善
VoiceOverをオンにして画面収録すると、収録されたビデオの音が乱れてしまう問題が改善しました。
iOS 26 の時点では、イヤホンを接続して問題を回避していました。
Siri で Web 検索したときの「Google 検索」を読み上げるようになった
iOS 26 までは単に「ボタン」としか読み上げられませんでしたが、iOS 27では「Google で検索」と正しく読み上げられるようになりました。
確認されている不具合
VoiceOver クイック設定で項目名がすり替わってしまう問題
クイック設定で、項目の値を変更すると、別の場所の項目名が先ほど値を変更した項目名にすり替わり、同じ項目名が2 つ存在する状態になることがあります。
クイック設定で値を変更した直後にカーソルが別の場所へ移動する問題
クイック設定で項目の値を変更すると、VoiceOverカーソルが別の場所へ移動することがあります。
クイック設定で 4 本指シングルタップによるカーソルの移動ができない問題
クイック設定の画面では、4本指シングルタップでカーソルを「最初の項目」、「最後の項目」に移動できないことがあります。
クイック設定の「画像説明」のスイッチが切り替わらない問題
クイック設定にある「画像説明」の切り替えスイッチをダブルタップしても、オン・オフが切り替わりません。
クイック設定の「ライブリージョンと通知」ボタンをダブルタップするとクイック設定が閉じる問題
クイック設定にある「ライブリージョンと通知」の切り替えボタンをダブルタップすると、クイック設定画面がクラッシュして閉じます。
そのため、クイック設定からは「ライブリージョンと通知」が切り替えられません。
クイック設定に「画面認識」 が表示されない問題 VoiceOver認識の「画面認識」が クイック設定の項目に表示されま せん。 対処法として、「画面認識」を使う ときは、ローターからおこないま す。
Siri の読み上げ速度が反映されない
「設定」>「アクセシビリティ」>「Siri」>「読み上げ速度」で、Siriの読み上げ速度を200%などに変更しても、デフォルトの 100%で読み上げます。
まれに急に速くなったり、途中から遅くなったりする動作が確認されています。
Siriのスピーカーで通知を読み上げをオンにしていても、通知の効果サウンドが鳴った後にSiriが通知を読み上げない
Siriで通知を読み上げる前の効果音が鳴りますが、その後通知を読み上げてくれません。
カレンダーアプリの検索ボタンが念表示以外ではダブルタップでもトリプルタップでも反応しない。
カレンダーアプリで検索したい時は、最初のページの年表示にして対処。
漢字の「対」をひと文字読みさせると文字の詳細のほかに余計な説明も読み上げる。
声がkyokoで
反対や対応等の「対」をローターを文字にしてひと文字読みさせると、文字の詳細のほかに余計な説明を読み上げ、意味がわかりません。
ヒントをオフにしていても、電話アプリのキーパッドでアルファベットまで読み上げられる。
ヒントがオンの時は、キーパッドの数字にVoiceOverカーソルを移動すると、数字の後にアルファベットが読み上げられますが、ヒントがオフの状態でも読み上げてしまいます。
iPhone を再起動すると、VoiceOver が操作不能になることがある問題
VoiceOver がオンの状態で iPhoneを再起動すると、起動後にロック画面を表示できなくなることがあります。
対処法は、再起動してからVoiceOverをオフにして、再びVoiceOverをオンにします。
発生条件は次の通りです。
- 設定アプリで、「タッチしてスリープ解除」をオフにしている
- 設定アプリで、「傾けてスリープ解除」をオフにしている
VoiceOver コマンドの「ステータスバーに移動」が動作しないことがある問題
ダイナミックアイランドに再生中のミュージックなどが表示されていると、VoiceOverコマンドの「ステータスバーに移動」が実行されないことがあります。
「言語の検出」をオフにすると、ギリシャ文字を「読み上げられないギリシャ語のテキスト」と読み上げる
VoiceOver設定の「発話サポート」から、「言語の検出」をオフにしていると、アルファやベータなどのギリシャ文字を読み上げられなくなります。
代わりに、「読み上げられないギリシャ語のテキスト」と読み上げます。
たとえば、「プリウス α」は「プリウス
読み上げられないギリシャ語のテキスト」と読み上げます。
時計の正時を「10」や「11」と読み上げる問題
時計にVoiceOverカーソルを移動したとき、正時だと「10」や「11」と読み上げます。
期待されるのは「10 時」や「11 時」という読み上げです。
選択中の項目は読み上げをクリップボードにコピーできない
設定アプリなどで、選択中のマークがついている項目名は、3本指で4回タップして読み上げをクリップボードにコピーできません。
読み上げをクリップボードにコピーすると「見出し」や「フォーム」までコピーされる
たとえば、設定アプリの「アクセシビリティ」ボタンを3本指4回タップでクリップボードにコピーすると、「アクセシビリティ
ボタン」までがコピーされます。
iOS 26 までは、「アクセシビリティ」だけがコピーされました。
これは仕様変更か不具合か、判断が分かれるところです。
ロック画面の時刻と通知がグループ化されたように動作する
ロック画面で、時刻から右スワイプを繰り返しても、通知に移動できないことがあります。
通知センターで「すべての通知を消去」ができない問題
通知センターで、消去ボタンにカーソルを移動し、縦スワイプで「すべての通知を消去」を選んでダブルタップしても、全消去されないことがあります。
対処法は、消去ボタンをトリプルタップし、ポップアップ表示された「すべての通知を消去」をダブルタップします。
画面ロック後にテキスト認識結果を読み上げてしまう
カーソルがフォーカスした場所でVoiceOver認識のテキスト認識が起動すると、サイドボタンで iPhoneをロックしてからも認識結果を読み上げることがあります。
たとえば、LINE のトークルームで、読み上げ中に iPhone
をロックすると、トークの読み上げは停止しますが、テキスト認識の解析結果を読み上げ始めてしまいます。
外部キーボードで文字入力すると入力が遅延したり意図しない文字が連続して入力される問題
iOS 26 から引き続いています。
この問題は、VoiceOver のオン・オフとは無関係のようです。
カレンダーアプリで、予定の「追加」ボタンが押せない問題
App Store アプリで表示される「パーソナライズされた広告をオン・オフにする」ボタンが VoiceOver で押せない問題
パーソナライズされた広告に関する確認のポップアップは、画面の中央に表示される説明文を最後までスクロールする必要があります。
この説明文は 3 本指のスワイプでスクロールできません。
そのため、パーソナライズされた広告をオンにするかオフにするかのボタンが押せません。
対処法は、VoiceOver をオフにしてから、画面の真ん中あたりを1本指で上方向に繰り返しスワイプします。
それから、VoiceOver をオンに戻してボタンをダブルタップします。
VoiceOver の音声チャンネル設定が即時反映されない
「設定」アプリ、「アクセシビリティ」、「VoiceOver」、「オーディオ」から、Bluetooth
ヘッドホン接続時に音声チャンネルを「左」または「右」へ変更しても、すぐに反映されません。
一度 VoiceOver をオフにしてから再度オンにすると反映されます。
VoiceOver の音声をイヤホンの左右チャンネルに振り分けたとき、オーディオダッキングの「読み上げ時」が正しく動作しない問題
VoiceOver 設定の「オーディオ」で、VoiceOver
の音声の出力先を右または左チャンネルだけにしたとき、VoiceOver
のオーディオダッキングの「読み上げ時」が正しく動作しません。
オーディオダッキングの「オフ」と「常に」は正しく動作します。
複数のeSIMやSIMカードに登録 したラベルがステータスバーに反 映されない問題。
設定アプリのモバイル通信から、複数のシムに分かりやすくラベルをつけられるが、ステータスバーのアイコンの読み上げには反映されません。
VoiceOverは、SIMのラベルを無視して、ステータスバーのモバイル通信アイコンを「モバイル通信主回線」、「モバイル通信回線」と 読み上げます。
作成日
2026 年 9 月 14 日
作成者
特定非営利活動法人スマートアクセシビリティ